印鑑が自分用になった時

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中学・高校時代の学生の頃は、なかなか印鑑を使う機会ってないですよね。
たまに書類に必要な時は、よく親の印鑑を借りたものです。
それも、宅配の人のサイン欄に押すような、『家族みんなのハンコ』です。

私が初めて、自分のハンコを手に入れた日がありました。
それは、中学の卒業式。
記念品として一人一人認印をもらえたのです。
赤いプラスティック製のケースに入った、白いなんの変哲もないハンコでした。
でも、私は認印をもらったことによって、なんだか自分が少し大人に近づいたかのような気がして、
少し嬉しくなったのを覚えています。

次に、新たに自分のハンコを手にした日は、これもまた卒業式でした。
高校の卒業式です。
今度、記念品としてもらった認印は、中学の時よりも立派な物でした。
まず、印鑑カバーは、しっかりとした太い蝶番が付いた、黒い牛もみ革。
朱肉にはきちんとカバーも付いていました。
そして印鑑は、今になってわかるのですが、黒水牛印鑑だったようでした。

当時の自分には、卒業記念にもらった印鑑が、とっても高級なものに思えたのを覚えています。
私はその後、大学生となり、他県に引越ししました。
高校時代と違って、大学生活ではハンコを使う機会がたくさんありました。
新しい生活をするには、いろんな手続きがあります。
住所登録や、印鑑登録、新居探し、銀行、奨学金をもらう手続き…
大学に入学する4月前後は、ハンコは活躍しっぱなしでした。
私は中学の卒業式でもらったハンコを実印として、印鑑登録しました。
そして、高校卒業の際にもらった方は認印として、銀行などで使用することにしました。
卒業式の思い出なんかは、ほとんどありませんし、卒業証書もどこにあるか不明ですが、
認印だけは、今でも大切にしまってあります。
卒業の思い出の品としては、私にとって認印が一番ありがたかったようです。

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